野良歌人・石川ノラネコ短歌集

野良歌人・石川ノラネコの短歌、狂歌、フォト短歌など。たまに俳句や川柳も。

2019年04月

フォト短歌「人生と石段」

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石段を登るが如し
人生は
立ち止まったり振り返ったり



 登ることがしんどくなったら、歩みを止めて来た道を振り返る。
 休んだら、また歩き始める。

 ※写真は護国寺の石段


フォト短歌「桜、門、月」

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舞い落ちる
桜花びら見上げれば
朱塗りの門を照らす月あり



 神田明神の随神門と夜桜。そして、月。

月刊うたらば4月号に短歌が採用されました。

 月刊『うたらば』様に投稿した短歌(2019年4月号テーマ「菜」)に短歌が採用されました。


花街も春の夜の夢摩天楼

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花街も春の夜の夢摩天楼
千年のちも
舞い散る桜



 神田明神下は昔は花街として栄えていたが、今ではわずかに料亭と小料理屋が残るのみ。向こうには天にも届かんばかりのビル(摩天楼)が建っている。しかし、その建物もいつかはなくなる日が来る。人の栄華は儚い。だが、桜は代を替えて千年のちも舞い散ることだろう――春が巡るたびに。

 ※写真は神田明神の桜。ビルは秋葉原駅前のダイビルと秋葉原UDX。なお、神田明神男坂のところにはかつて「開花楼」という料亭があり、正岡子規の所属した新聞「日本」の新年会や島崎藤村の結婚式が行われたりしました。その縁を引く料亭「新開花」が明神下にあります。
 開花楼は「へなちょこ」という言葉が生まれた場所でもあります(へなへなの猪口→へなちょこ)。また、このあたりは夜待ち(観月)の名所でした。


時事狂歌「令和」

「辛(つれ)ーわ」と令和(れーわ)世代が
貧窮を詠むことのない
世の中になれ


万葉集から採用された今回の元号。
その万葉集に貧窮問答歌があることから一首。
プロフィール

石川ノラネコ

石川啄木に影響を受けて三行分かち書きで短歌を詠んでます。ニュースをネタにした時事狂歌や自分で撮った写真と短歌を組み合わせたフォト短歌(主に名所旧跡の写真と短歌の組み合わせ)も作歌してます。


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